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2022.06.24院長ブログ
ねこちゃんの脱毛症
皮膚病といえば『痒い』というイメージがありますが、
『かゆくないけど毛が抜ける』皮膚病も存在します。
今回、
『皮膚が脂っこく』、『多量のフケを伴い』、『抜け毛が多くなった』
が痒みはないとの主訴で1歳のねこちゃん(『おこめちゃん』)が来院されました。
初診時の背中の状態はというと、、、
被毛の中にフケが多くみられ、ごそっと脱毛している部分が存在しています。
毛を引っ張ると抵抗なく簡単に抜けてしまいます。
皮膚上にある脂腺異常を疑う所見でしたので、
ステロイドや抗生剤は効かないだろうと判断し、
脂腺に対する治療をかけ、お薬を続けて頂いた1ヶ月半後の皮膚は、、、
上記写真と同部位となりますが、
まったくフケも出なくなりベタつきも消失しました!!
もちろん脱毛することもありません٩(๑^o^๑)۶
決して美味しいとは言えないお薬を毎日頑張って飲み続けた
『おこめ』ちゃんも凄いですが、飲ませ続けて頂いている飼い主様も
素晴らしいと思います(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
皮膚病に限らず、なかなか改善しない下痢や吐き気などで
お悩みの飼い主様はご相談くださいませ(*´﹀`*)
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栃木県小山市の動物病院
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何でも気軽に相談出来る地元密着型の動物病院を目指しています。
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2022.03.11院長ブログ
腎臓病と診断されても。。。
腎臓はどのような働きをしているか知っていますか??
身体の不純物を濾過してくれたり、血圧を調整してくれたりetc…などなど
様々な働きをしている左右に一つずつある臓器です。
どの動物でも腎臓病になることがありますが、
特に猫ちゃんではその罹患率は高いと言われ、
10歳以上の3割、15歳以上になると8割の子がなるともいわれています。
腎臓が悪くなっているかは、血液検査をすれば分かりますが、
『何が原因で腎臓が悪くなっているのか?』に関してはレントゲンや超音波検査などの画像検査や
尿検査が必要となり、それらを総合して診断をしていく必要があります。
何が原因で腎臓が悪くなるのかに関しては、
・加齢などにより腎臓機能が落ちてしまった
・腎臓に腫瘍などが起きている
・腎臓に細菌感染などがおきている
・腎臓結石や尿管結石など詰まりを起こしている etc…
などなど様々な原因があります。
腎臓の機能が落ちてしまった場合、人医療でさえ治す方法はなく、
血液透析をすることが治療法となっています。
動物たちの場合、血液透析は現実的な治療法とはいえず、血管点滴や皮下点滴などを
していくことが治療の主体となっているのが現状です。
尿管に石が詰まる尿管結石が原因で腎臓が悪くなる
猫ちゃんが多くなっていますが、この病気は血液検査だけでは
診断できず、必ず画像検査が必要となります。
これが原因で腎臓が悪くなっている場合には、
尿管に石が詰まることで尿が膀胱に流れなくなり、
腎臓に負担が出てしまっているため、点滴をすることでより
腎臓に負担をかけてしまうことが考えられます。
この場合の治療法は外科手術による尿管結石の摘出が一番推奨されますが、
手術の難易度や費用面などから誰もが簡単に実施出来るものではありません。
※尿管結石の手術に関しては当院では行っていないため、高度医療施設へのご紹介となります。
今回来院された『ポコ』ちゃんは吐いているとのことで来院され、
血液検査をしたところ腎臓数値の上昇が認められました。
検査をしたところ尿管に石が詰まっており、手術が必要とされるところでしたが、
片側の腎臓の機能が良くないことも分かり麻酔を掛けること事態が危惧される状態でした。
結石による尿管閉塞の時には、
点滴を行うことにより腎臓機能を悪化させることがあるため推奨はされないのですが、
点滴治療でも1割位の確率で尿管から膀胱へ結石が排出される可能性をお伝えし
点滴治療をかけた結果、運良く膀胱へ結石が流れ腎臓数値の改善がみられました。
検査や治療中は文句を言っていた『ポコちゃん』ですが、
すっかり元気になり、ご飯も食べてくれるようになりました(^_^)
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2021.08.20院長ブログ
猫カゼ蔓延注意報!!
春先から初夏にかけて生まれた子猫さんが
今の時期は非常に多く来院されています。
生後2ヶ月くらいになると母親からの移行免疫が落ちてくるため、
2ヶ月〜3ヶ月齢くらいになると、『メヤニ』や『鼻水』などの主訴で多くの子が来院されます。
当院のある小山市では『猫ヘルペスウイルス』や『猫クラミジア』などの感染症が
非常に多くみられるため、猫ちゃん達のワクチン接種は強くすすめています。
『うちの猫は家の中から一歩も出ないし大丈夫よ〜〜(^O^)』なんて思っていませんか??
基本的に外に出ない子はカゼを貰う可能性は低いはずですが、
去年も一歩も外に出た事がない猫ちゃん達が何頭も猫カゼの症状を呈して来院されました。
その理由は、、、
『家のまわりに野良猫さんがウロウロしている』という飼い主様の回答が圧倒的でした(*_*)
感染症は網戸越しでも感染りますので、ワクチンをしっかり接種することにより、
猫カゼ症状の回避や軽減に繋がります。
今回来院された『ナル』ちゃんですが、
生まれてこの方一歩も外には出た事がない猫ちゃんでした。
野良猫さんから、しっかりと猫カゼをもらってしまったようで、、、
目脂と鼻水、くしゃみ、眼の違和感の症状が出ています。。。
適切な抗生剤を使うと約1週間ほどで、
こんなにかわいい顔になりました✌︎(‘ω’✌︎ )
感染地域でなければワクチン接種はそこまで必要ないかもしれませんが、
この地域ではほぼ毎日のように猫カゼ症状を呈するねこちゃんが来院されますので
定期的なワクチン接種をおこなっていきましょうね♡
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2021.02.17院長ブログ
猫の背中『ピクピク』していませんか?
『知覚過敏』と聞いて何を想像しますか??
「歯がしみる〜!!」と一番に考えちゃいますよね( ̄▽ ̄;)アハハ…
『猫の知覚過敏症候群』という病気があり
症状として、
「背中の皮膚がピクピクと波を打つように動いたのち、
その後何かに怯えたように走り出す」などが多く見られます。
ノミやマダニなどの寄生によるものや、ノミアレルギーなどの皮膚の痒み、
心因的なもの、脳神経疾患、etc…などでも生じることがあるため、一概には言えませんが
他の病気を除外したのち、知覚過敏症候群と診断します。
今回、そのような症状が悪化していたことと皮膚を舐めることにより脱毛が見られたと
来院された『ピノ』ちゃん。
当初の皮膚の状態は、、、
左後肢
右後肢
上記のように舐めて皮膚が見えてしまっている状態でした。
他疾患の鑑別を行い『知覚過敏症症候群』と診断し、
治療を開始して1.5ヶ月後の皮膚は、、、
ほとんど舐めなくなったことにより上記のようにしっかりと発毛してくれました!!
『知覚過敏症候群』はまだ完全に解明されている病気ではないため、
皆が同じように治るとも限りませんし、また、今回この病気以外の鑑別を行うため、
他県まで飼い主様にMRIを撮りに行っていただいております。
症状が同じ!!といっても他の病気を除外するために必ず鑑別診断が必要になりますので、
同じような症状が我が子に当てはまる場合にはご相談くださいませ( ఠ‿ఠ )
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2021.01.28院長ブログ
貧血からの復活!!そして臍ヘルニア手術
『貧血』といっても様々な原因で起こりますが、
貧血の程度が重度であれば命のリスクがでてきます。
今回、「元気も食欲もない」と来院されたマメちゃんは、お外に
お散歩に出かける猫ちゃんでした。
散歩に出ると『ノミやマダニ』が寄生することがあり、今回の病気は
おそらくノミを介して移った『細菌感染症の可能性(ヘモプラズマ症)』を疑わせるもので、
身体をみると口腔粘膜は白く、皮膚は黄色になっており、血液検査を行うと重度に貧血を起こしていました。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
(上記の写真の紫色が『赤血球』でその中にある
ごく小さな点状物が『ヘモプラズマ』となります。)
治療前の貧血の数値は非常に重度でしたが、ヘモプラズマ症の治療を行うと
みるみるうちに元気になり、食欲もすっかり戻り体重が必要以上に増える結果となりました(^○^)
こんな元気になった『マメちゃん』でしたが、先天性のかなり大きめな臍ヘルニア(いわゆるでべそ)を
持っており、必要以上に戻った体重により「ボッコリ」とした『でべそ』となってしまいました(T . T)
このままの状態だと腹腔内脂肪が飛び出るだけでなく、腸が出てくる危険性もあったため
ヘルニア孔を塞ぐ手術(一緒に去勢手術も)を行いました。
ポッコリ飛び出た臍ヘルニアも完治し、貧血も改善しすっかり元気になった
マメちゃんなのでした⭐︎
※ヘモプラズマ症は何が原因で感染するかは未だよくわかっておりません。
原因の可能性として『ノミなどの可能性、喧嘩や親猫からの感染などなど』が考えられています。
この地域ではノミやマダニを付けて来院される猫ちゃんやわんちゃんがまだまだ多いため、
それらの予防もしっかり行うことを推奨いたします(^○^)
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2020.10.30院長ブログ
尿道閉塞による入院
『血尿』や『ず〜〜〜っとトイレに入っているけど尿が出ない』ということであれば
飼い主様もすぐに気付いていただけますが、多頭飼いなどではなかなか気付くことが
難しいこともありますよね。
これから寒くなると水を飲む量が減り、尿量も減ることにより尿のトラブルが多くなる時期となります。
そんな時期に突入するからこそ、『排尿状況』を注意してみていただきたいと思います。
尿道閉塞はものすごく痛い!!病気のため、当院ではほとんどの子で麻酔をかけて処置を行い、
そのまま入院となります。(麻酔をかけないでも出来ますが、症状が酷い子は当院では麻酔です)
処置時には元気がなくぐったりしている子が多いため入院当初は
怒ることはほとんどありません。
ただ、入院生活が3日目くらいになると元気になり「痛いことをされた仕返し!!」とばかり
怒り猫※(基本、ぼく<院長>に対してのみ)に変身することが多くみられます。
※この時の詳細は「スタッフブログ」の『眼鏡が吹っ飛んだ〜の巻(2015年11月6日)』をご覧あれ。
今回、尿道閉塞で入院生活となった「マメ」ちゃん。
当初は元気なくぐったりしていましたが、入院生活2日目からとても元気になり、
それと同時に『ゴロゴロ猫ちゃん』になったのでした。
人の顔をみると顔を擦り付け『ゴロゴロ
』『スリスリ
』
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓(動画)
いままで尿道閉塞で入院のねこちゃんたちは沢山みてきましたが、
ここまで『ゴロゴロ』のねこちゃんははじめての経験であり、入院管理でとても癒されたのでした
とても可愛かったけど同じ病気で戻ってこないでくださいね
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2019.12.20院長ブログ
猫の胃内異物
寒暖の差がみられる時期となり、胃腸炎の子が多く来院されています。
下痢や吐き気が続いている場合には早めのご来院をお願いします。
そんな中、何十回も吐いているという主訴で来院された『ロック』ちゃん。
普段からいろいろなものをイタズラする癖があり、普段はガツガツ食べるのにも関わらず、
全くご飯を食べないとのことでした。
丹念にお腹を触ると胃の方に何やら硬い物が。。。
そのためレントゲンを撮ってみると。。。
う〜〜〜ん。。。何も映らない(見えない)。。。
その後腹部超音波を行った結果、胃の中に異物がみられたため、
手術を行った結果。。。
胃の中からサランラップ(クレラップ?)の塊が出てきました。
手術により、とてもスッキリしたのか手術直後からご飯の催促♡
3日間の入院で無事元気に帰って行きました。
下痢・吐き気といった症状は胃腸炎などからでることも多いのですが、
異物や腎臓病、肝臓病、胃腸の病気や癌、生殖器の病気etc…などなど、
様々な病気からも起こることがあります。
また、今回の症例もそうであったように、異物であってもレントゲンでは
全くみえない異物のことも多くあります。
『病気の訴えを言葉に出来ぬ』動物たちのため、
家を留守にして、誰もいないときに異物などを口にすることがないよう
出来る限り管理をしていただけるようお願い致します。
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2019.03.15院長ブログ
猫のアレルギー性皮膚疾患part2
暖かくなり始め、皮膚疾患が非常に多い時期になりました。
近年、猫のアレルギー性疾患も非常に多く見かけるようになり、
昨年から新たに『猫のアレルギー検査』や
『猫のアレルギー用フード』なども登場するようになりました。
アレルギー性疾患は完治することがない為、お薬を使用することで
痒みや皮膚の炎症を抑えていくことが治療の主体となります。
猫のアレルギー性疾患は若い子だけでなく、
高齢になってからでも発症することがあると言われています。
今回来院された『斑(マダラ)』ちゃんも6歳齢頃より
脱毛し始め、悪化してきたとのことで来院されました。
他疾患を除外し、アレルギー性皮膚疾患と診断された後、
治療を行なった結果、3ヶ月ほどで、
皮膚の赤みもだいぶ消失し、発毛もみられてきました。
痒みが減り、寝れることが多くなりました!
ブログをみてお問い合わせをいただくことも多いのですが、
アレルギー性疾患に対しては現在のところ、
何回かお薬を使うだけで病気が改善するという劇的なお薬は存在しません。
そのため飼い主様には内服を継続して与えて続けていただく必要性があることを
ご理解いただければと思います。
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2018.11.11院長ブログ
猫の尿道閉塞
寒くなり、特定の病気が増えはじめていますが、
中でも当院で最近多く見られるものは『尿道閉塞』です。
以前のブログでも症例紹介しておりますが、
非常に多い病気であり(特にオス猫)命に関わる病気の一つのため、
我が子のトイレの様子をよ〜〜〜〜〜くご確認下さい。
・トイレがいつもより長くないか?
・何回もトイレに行っていないか?
・ペニスの先端をよく舐めていないか?
・おしっこがキラキラしてないか?
などなどがありましたら、絶対!!!に様子を見ないで
早目早目の受診をしてください!
『もこ』ちゃんも以前から頻尿が見られ、
前日より尿が出ていない様子ということで来院されました。
診察を行うと膀胱がはち切れんばかりにパンパンで、
尿道内は結晶がいたるところで詰まっていました。
尿道内結晶での閉塞をなんとか解除したのち、血液検査を行うと
腎臓数値の悪化、肝数値の悪化、電解質(身体のミネラルバランス)の乱れが。
特に電解質中の『カリウム』と言われる数値が高過ぎで、
心臓がいつ止まってもおかしくない状態。
急いでカリウムを下げる薬剤などを使っても、一向に下がる気配がなく、
非常に危険な状況でしたが、様々な薬剤を使用し、
一晩付きっきりの治療を行なった結果、わずかながらにでも徐々に改善がみられ、
その後長い入院生活を経て、本日無事に退院してくれました。
嫌なことを沢山されたにも関わらず、退院まで、
我々スタッフにゴロゴロと言ってくれる可愛い『もこ』ちゃんでした。
これから冬になり、より一層尿道閉塞が多くみられる時期になりますので、
上記に示したような症状がみられる場合には、一刻も早く、動物病院を受診して下さいね。
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2018.05.18院長ブログ
猫のアレルギー性皮膚疾患
暑くなってきたことにより、皮膚や耳が痒いといったワンちゃんや猫ちゃんが
多く来院される時期となってきました。
ワンちゃんのアレルギー性皮膚疾患は病院に来院される皮膚病の中で
1、2を争う多い病気の一つになっておりますが、
近年では、猫ちゃんでもアレルギー性皮膚疾患を疑う子たちが
非常に増えてきています。
アレルギーと言っても食物アレルギーや
環境物質に対してのアレルギー(花粉・ハウスダストなど)、
ノミや蚊などの昆虫に対するアレルギー、その他などなど様々なものが挙げられます。
身体中に湿疹ができ、非常に痒がって来院された『かーな』ちゃん。
来院初診日は背中や顔一面に発疹が見られ、ノミのアレルギー性皮膚疾患を疑い
治療を行いましたが、背中は良くなるものの、腕の付け根やお腹を痒がり
舐め続ける症状は依然として変わらないままだったため、
より確定診断を得るために皮膚の組織を一部切除し、
病理組織検査を行ったところ、アレルギー性皮膚疾患との診断。
(食事性、環境性、昆虫性、その他のアレルギーなどの鑑別は不可のため、ここからまた鑑別となります)
これを受け、食事やお薬なども変更し治療を行った結果、
痒みもほとんどなくなり、舐めることもなく毛がしっかりと生えてくれました!!
まだまだ治療は続きますが、この状態を維持できるように治療を
続けていきたいと思います。
アレルギーやアトピー性皮膚疾患は今の医療では
『絶対に完治しない』病気の一つです。
痒みや症状を緩和させて、上手に付き合って行くことが治療目的となります。
特に難治性のアトピーやアレルギー性皮膚疾患の場合には食事療法や薬物治療、
シャンプー療法など、非常に様々な治療を組み合わせて行くことが必要となります。
何よりも治療を行なっていく中で一番大切なことは『飼い主様の協力』であり、
こちらがお願いした通りに、
・お薬を与えてくれない。
・塗り薬も指示通りに塗ってくれない。
・シャンプーが出来ない。
・食事を変更して欲しいのに、好きなフードを与え続ける。
etc…
があるにも関わらず、良い結果が得られないと不満を言われる事がありますが、
どのような治療においても飼い主様のご協力が必要であるということを
十分にご理解頂き、痒みに苦しむ動物たちからの
『痒みの解放』の治療にご協力いただければと思います。
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