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2022.03.11院長ブログ
腎臓病と診断されても。。。
腎臓はどのような働きをしているか知っていますか??
身体の不純物を濾過してくれたり、血圧を調整してくれたりetc…などなど
様々な働きをしている左右に一つずつある臓器です。
どの動物でも腎臓病になることがありますが、
特に猫ちゃんではその罹患率は高いと言われ、
10歳以上の3割、15歳以上になると8割の子がなるともいわれています。
腎臓が悪くなっているかは、血液検査をすれば分かりますが、
『何が原因で腎臓が悪くなっているのか?』に関してはレントゲンや超音波検査などの画像検査や
尿検査が必要となり、それらを総合して診断をしていく必要があります。
何が原因で腎臓が悪くなるのかに関しては、
・加齢などにより腎臓機能が落ちてしまった
・腎臓に腫瘍などが起きている
・腎臓に細菌感染などがおきている
・腎臓結石や尿管結石など詰まりを起こしている etc…
などなど様々な原因があります。
腎臓の機能が落ちてしまった場合、人医療でさえ治す方法はなく、
血液透析をすることが治療法となっています。
動物たちの場合、血液透析は現実的な治療法とはいえず、血管点滴や皮下点滴などを
していくことが治療の主体となっているのが現状です。
尿管に石が詰まる尿管結石が原因で腎臓が悪くなる
猫ちゃんが多くなっていますが、この病気は血液検査だけでは
診断できず、必ず画像検査が必要となります。
これが原因で腎臓が悪くなっている場合には、
尿管に石が詰まることで尿が膀胱に流れなくなり、
腎臓に負担が出てしまっているため、点滴をすることでより
腎臓に負担をかけてしまうことが考えられます。
この場合の治療法は外科手術による尿管結石の摘出が一番推奨されますが、
手術の難易度や費用面などから誰もが簡単に実施出来るものではありません。
※尿管結石の手術に関しては当院では行っていないため、高度医療施設へのご紹介となります。
今回来院された『ポコ』ちゃんは吐いているとのことで来院され、
血液検査をしたところ腎臓数値の上昇が認められました。
検査をしたところ尿管に石が詰まっており、手術が必要とされるところでしたが、
片側の腎臓の機能が良くないことも分かり麻酔を掛けること事態が危惧される状態でした。
結石による尿管閉塞の時には、
点滴を行うことにより腎臓機能を悪化させることがあるため推奨はされないのですが、
点滴治療でも1割位の確率で尿管から膀胱へ結石が排出される可能性をお伝えし
点滴治療をかけた結果、運良く膀胱へ結石が流れ腎臓数値の改善がみられました。
検査や治療中は文句を言っていた『ポコちゃん』ですが、
すっかり元気になり、ご飯も食べてくれるようになりました(^_^)
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小山市・野木町・下野市・結城市をはじめとする
何でも気軽に相談出来る地元密着型の動物病院を目指しています。
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2022.03.02院長ブログ
誤嚥性肺炎かと思ったら。。。
以前(2021.12.24ブログ)登場した『ベル』ちゃん。
ご飯は食べるけど呼吸が早いとのことで来院されました。
また誤嚥性肺炎を生じてしまったのかな?などと思いながら診察室へ向かうと。。。
顔つきは悪くないけど明らかに呼吸が早く緊急性を有するものと判断し
レントゲン撮影 ⇨⇨⇨ そのまま酸素室へ。
肺が🫁真っ白になり心臓の形がみえません。
身体検査と画像診断から『肺水腫』と診断し、肺に🫁溜まっている水を抜く治療を行いました。
状況としてはあまり良いものとは言えませんでしたが、
3日間の入院治療にしっかりと反応してくれ元気に帰っていきました。
肺もきれいになり、心臓の形がはっきりみえるようになりました✌️
ごはんもガツガツ食べ元気になった『ベル』ちゃんでした。
ちなみに、、、、、
↓こちらが今回の『肺水腫』↓
↓こちらが前回の『誤嚥性肺炎』↓
肺の病気でも治療法が『全く』異なりますので、診断が非常に大切となります💪
呼吸状態がおかしいようなら様子を見過ぎず早目のご来院をお願いします!!
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2022.02.27院長ブログ
耳の中の異物摘出
寒い日が続き、暖房の前に陣取ったり、こたつの中でぬくぬくと温まっている
わんちゃんや猫ちゃんが多いと思います。
暖房やこたつはとても気持ち〜〜いい!ものですが、皮膚や耳が弱い子では
過剰に温まることが要因の一つとなり皮膚が痒くなったり耳が痒くなったりして来院されることがあります。
(暖房やこたつが悪いわけではありませんよ!!)
今回、おうちで定期的に耳掃除をされているという『パール』ちゃんが
耳掃除中に綿棒の先端が耳の中に入ってしまったとのことで来院されました。
耳の中を覗いてみると、、、
耳の奥(鼓膜の手前)にしっかりとはまってます。外耳炎で炎症が起きており、
耳の中が狭くなっているので、はまってしまったようです。
こうなってしまうと専用の器具で取り出す必要があり、
わんちゃんやねこちゃんでは嫌がり動いてしまうため、麻酔や鎮静が必要となりますが、、、
パールちゃんは悟りを開いたかの如く、大人しく処置をさせてくれたたため、
無麻酔で取り出すことができました!!
取り出す様子はコチラ↓↓↓
取り出す様子はコチラ↑↑↑
無事取り出すことが出来、すっきりとした『パール』ちゃんでした😁
今回の異物を取り出すのに使用した器具はカメラを通すと大きく見えますが、
実際の先端部分の長さは5mmにも満たないものとなります。
今回のように全く動かない子であれば無麻酔処置が可能ですが、
処置の際には数ミリ単位での操作となりますので基本的には麻酔下の処置となります。
耳の痒みや違和感が続く場合には飼い主様が気付かぬうちに耳の中に異物が入り込んでいる
ケースもありますので、そのような症状が見られる場合には早めのご来院をお願い致します。
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2021.12.26院長ブログ
誤飲に注意
クリスマスも過ぎ、年末年始もまもなくですが、
皆様どんなお正月を過ごす予定でしょうか??
動物たちに中毒を起こす可能性のある『タマネギ』や『チョコレート』、
などは一年を通して「盗まれて食べられた!!」などの主訴で来院されますが、
クリスマスや年末年始などで人が集まるイベントがあると、
いつも以上に『誤飲』が増える傾向にあります。
『チキンの骨』や『焼き鳥の串』などは注意してくださいね!
『クリスマス』も『お正月』も関係ありませんが、
今回、カミソリ🪒を食べたかもしれないという主訴で『コテツ』さんが来院されました。
早速レントゲンを撮ってみると、、、
しっかりと胃の中にカミソリが🪒写っていました。。。
ご飯も大量に食べてるので『内視鏡』は出来ないし、、、
刃物なので『催吐処置』はリスクがあるから出来ない。。。。
手術で胃を切って取り出す!というのが確実に取り出す方法ですが、
侵襲性も高く負担もかかる。。。。。
今回のカミソリは大きいものではないので運が良ければ、
どこも傷付けず便とともに出る可能性も選択肢の一つとして提案。
この提案を飼い主様に同意して頂けたので、『便量が増えるフード』を与えてもらい
嘔吐や元気消失、吐血・血便などの症状に注意しながら、数日後のレントゲンでは、、、
しっかりとカミソリ🪒はいなくなっていました(◜◡◝)
心配を他所に、元気一杯の『こてつ』くん(*´∀`)
何もなくて良かったね〜〜〜(ˊ˘ˋ* )♡
『誤飲』は飼い主様の目を盗んで行われるので、把握することは非常に難しいです。
人間側の認識として『こんなものは食べないだろう』ということはありません。
動物たちの『手や口』が届かないようにしていただき、
誤飲がきっかけで体調が悪くなることがないよう飼い主様もくれぐれもご注意ください。
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2021.12.24院長ブログ
胃腸炎かと思ったら。。。
寒い時期となり、
連日何頭も『嘔吐や下痢』の症状を示している
わんちゃんやねこちゃんが来院されています。
ほとんどの子は胃腸炎の治療で済みますが、
胃腸炎という病気の中でも『軽度/中程度/重度』の違いがあり、
1回だけの治療で落ち着く子から症状が落ち着くまで1週間弱かかる子もいます。
その他、血液検査をしないと分からない肝臓や腎臓、膵臓などの内臓系の病気で
嘔吐や下痢などの消化器症状がみられる子や
異物や誤食、消化管腫瘍といったようなレントゲンや超音波検査を駆使して診断する必要のある
病気のこともあるため、消化器症状といっても一概には括れないのです。
吐き続けている・下痢が続いている動物たちが来院されると
飼い主様に『原因は何なんですかね??』と聞かれることが多いのですが、
上記のように様々な理由が関与しているため『検査をしないと分からない』というのが本音です。
吐いているからとりあえず『吐き気止』。下痢をしているからとりあえず何度も『下痢止め』。
といったような治療は重大な病気を見落としてしまう危険性があるため、
漫然とこのような治療をし続けることはしておりません。
しっかりと原因を見付けて治療することで本人のしんどさを楽にしてあげるように
考えて診療しています。
さて、今回来院された『ベル』ちゃんですが、
嘔吐が続いており、ぐったりしているとの主訴で来院されました。
身体所見では呼吸が荒かったり、血圧が低下しているような
所見はありませんでしたが、いつものベルちゃんに比べ明らかに元気がない!!
そのため、血液検査を実施しましたが、、、💉―⊂|=0ヘ(・_・。)
⇨炎症の値が上がっている以外には異常なし😞
年齢も15歳とご高齢のため、半日お預かりし精密検査をして原因の特定が必要となりました。
お腹のレントゲンも超音波検査でも明らかな異常がなく、
胃腸の動きがやや悪くなっている『軽度の胃腸炎』症状しかみられませんでしたが、
胸のレントゲン・肺の超音波検査で、
『誤嚥性肺炎』が認められましたΣ(゜ω゜)
今回の『ベル』ちゃんのように肺炎や肺腫瘍などでは症状が相当進行してからでないと
『息が苦しいそう』などの症状が現れない子もいます。
呼吸状態が悪ければ、すぐに肺の病変を疑えますが、
今回のように何回も吐いてぐったりしているから原因が消化器症状だと思っていると
それに続発する呼吸器症状が原因のこともあり、『とりあえず』吐き気止!
などの治療をして、検査をしていなければ病気を見落としていたことが考えられます(;´Д`A “`
年齢のこともあり、心臓がやや悪くなっていますが、
治療への反応とベルちゃんの体力のお陰で肺も🫁すっかり元通りとなり、
本人も元気になってくれました😀
目指せ20歳!!
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2021.08.20院長ブログ
猫カゼ蔓延注意報!!
春先から初夏にかけて生まれた子猫さんが
今の時期は非常に多く来院されています。
生後2ヶ月くらいになると母親からの移行免疫が落ちてくるため、
2ヶ月〜3ヶ月齢くらいになると、『メヤニ』や『鼻水』などの主訴で多くの子が来院されます。
当院のある小山市では『猫ヘルペスウイルス』や『猫クラミジア』などの感染症が
非常に多くみられるため、猫ちゃん達のワクチン接種は強くすすめています。
『うちの猫は家の中から一歩も出ないし大丈夫よ〜〜(^O^)』なんて思っていませんか??
基本的に外に出ない子はカゼを貰う可能性は低いはずですが、
去年も一歩も外に出た事がない猫ちゃん達が何頭も猫カゼの症状を呈して来院されました。
その理由は、、、
『家のまわりに野良猫さんがウロウロしている』という飼い主様の回答が圧倒的でした(*_*)
感染症は網戸越しでも感染りますので、ワクチンをしっかり接種することにより、
猫カゼ症状の回避や軽減に繋がります。
今回来院された『ナル』ちゃんですが、
生まれてこの方一歩も外には出た事がない猫ちゃんでした。
野良猫さんから、しっかりと猫カゼをもらってしまったようで、、、
目脂と鼻水、くしゃみ、眼の違和感の症状が出ています。。。
適切な抗生剤を使うと約1週間ほどで、
こんなにかわいい顔になりました✌︎(‘ω’✌︎ )
感染地域でなければワクチン接種はそこまで必要ないかもしれませんが、
この地域ではほぼ毎日のように猫カゼ症状を呈するねこちゃんが来院されますので
定期的なワクチン接種をおこなっていきましょうね♡
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2021.02.17院長ブログ
猫の背中『ピクピク』していませんか?
『知覚過敏』と聞いて何を想像しますか??
「歯がしみる〜!!」と一番に考えちゃいますよね( ̄▽ ̄;)アハハ…
『猫の知覚過敏症候群』という病気があり
症状として、
「背中の皮膚がピクピクと波を打つように動いたのち、
その後何かに怯えたように走り出す」などが多く見られます。
ノミやマダニなどの寄生によるものや、ノミアレルギーなどの皮膚の痒み、
心因的なもの、脳神経疾患、etc…などでも生じることがあるため、一概には言えませんが
他の病気を除外したのち、知覚過敏症候群と診断します。
今回、そのような症状が悪化していたことと皮膚を舐めることにより脱毛が見られたと
来院された『ピノ』ちゃん。
当初の皮膚の状態は、、、
左後肢
右後肢
上記のように舐めて皮膚が見えてしまっている状態でした。
他疾患の鑑別を行い『知覚過敏症症候群』と診断し、
治療を開始して1.5ヶ月後の皮膚は、、、
ほとんど舐めなくなったことにより上記のようにしっかりと発毛してくれました!!
『知覚過敏症候群』はまだ完全に解明されている病気ではないため、
皆が同じように治るとも限りませんし、また、今回この病気以外の鑑別を行うため、
他県まで飼い主様にMRIを撮りに行っていただいております。
症状が同じ!!といっても他の病気を除外するために必ず鑑別診断が必要になりますので、
同じような症状が我が子に当てはまる場合にはご相談くださいませ( ఠ‿ఠ )
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2021.01.28院長ブログ
貧血からの復活!!そして臍ヘルニア手術
『貧血』といっても様々な原因で起こりますが、
貧血の程度が重度であれば命のリスクがでてきます。
今回、「元気も食欲もない」と来院されたマメちゃんは、お外に
お散歩に出かける猫ちゃんでした。
散歩に出ると『ノミやマダニ』が寄生することがあり、今回の病気は
おそらくノミを介して移った『細菌感染症の可能性(ヘモプラズマ症)』を疑わせるもので、
身体をみると口腔粘膜は白く、皮膚は黄色になっており、血液検査を行うと重度に貧血を起こしていました。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
(上記の写真の紫色が『赤血球』でその中にある
ごく小さな点状物が『ヘモプラズマ』となります。)
治療前の貧血の数値は非常に重度でしたが、ヘモプラズマ症の治療を行うと
みるみるうちに元気になり、食欲もすっかり戻り体重が必要以上に増える結果となりました(^○^)
こんな元気になった『マメちゃん』でしたが、先天性のかなり大きめな臍ヘルニア(いわゆるでべそ)を
持っており、必要以上に戻った体重により「ボッコリ」とした『でべそ』となってしまいました(T . T)
このままの状態だと腹腔内脂肪が飛び出るだけでなく、腸が出てくる危険性もあったため
ヘルニア孔を塞ぐ手術(一緒に去勢手術も)を行いました。
ポッコリ飛び出た臍ヘルニアも完治し、貧血も改善しすっかり元気になった
マメちゃんなのでした⭐︎
※ヘモプラズマ症は何が原因で感染するかは未だよくわかっておりません。
原因の可能性として『ノミなどの可能性、喧嘩や親猫からの感染などなど』が考えられています。
この地域ではノミやマダニを付けて来院される猫ちゃんやわんちゃんがまだまだ多いため、
それらの予防もしっかり行うことを推奨いたします(^○^)
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2020.10.30院長ブログ
尿道閉塞による入院
『血尿』や『ず〜〜〜っとトイレに入っているけど尿が出ない』ということであれば
飼い主様もすぐに気付いていただけますが、多頭飼いなどではなかなか気付くことが
難しいこともありますよね。
これから寒くなると水を飲む量が減り、尿量も減ることにより尿のトラブルが多くなる時期となります。
そんな時期に突入するからこそ、『排尿状況』を注意してみていただきたいと思います。
尿道閉塞はものすごく痛い!!病気のため、当院ではほとんどの子で麻酔をかけて処置を行い、
そのまま入院となります。(麻酔をかけないでも出来ますが、症状が酷い子は当院では麻酔です)
処置時には元気がなくぐったりしている子が多いため入院当初は
怒ることはほとんどありません。
ただ、入院生活が3日目くらいになると元気になり「痛いことをされた仕返し!!」とばかり
怒り猫※(基本、ぼく<院長>に対してのみ)に変身することが多くみられます。
※この時の詳細は「スタッフブログ」の『眼鏡が吹っ飛んだ〜の巻(2015年11月6日)』をご覧あれ。
今回、尿道閉塞で入院生活となった「マメ」ちゃん。
当初は元気なくぐったりしていましたが、入院生活2日目からとても元気になり、
それと同時に『ゴロゴロ猫ちゃん』になったのでした。
人の顔をみると顔を擦り付け『ゴロゴロ❤️』『スリスリ❤️』
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓(動画)
いままで尿道閉塞で入院のねこちゃんたちは沢山みてきましたが、
ここまで『ゴロゴロ』のねこちゃんははじめての経験であり、入院管理でとても癒されたのでした❤️
とても可愛かったけど同じ病気で戻ってこないでくださいね⭐️
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2020.10.01院長ブログ
食べ過ぎにご注意!!
ご飯を食べて胃が拡張(満杯)することで『お腹いっぱい(満腹)!!』と感じます。
胃が破裂するほどご飯を食べることはまず無理ですが、
それが食べた後に「膨らむもの」なら話は別です!
今までも何件かそのような事故があり、それによって残念ながら亡くなった子たちも。。。
胃は拡張していても結構頑張れる臓器のため、何グラム(何kg)なら大丈夫ということは
一概に言えませんが、乾物(豆類)や発酵するものは(パン生地など)非常に危険です。
今回、身体は小さいけれどなかなかの大食漢であるチワワ(杏汰ちゃん)さんが、
飼い主様の隙を狙いおやつ袋を破って中身のほとんどを食べたとのことで来院されました。
体重も数日前の来院時は3.2kgだったのに今回は3.64kg!!
レントゲンを撮ってみると、、、
お腹の半分以上が胃!
まずは吐かせてどうなのか?を見るため
催吐処置を行いましたが、ほんのわずかしか排出されず。。。
残りがうまく腸に流れてくれれば問題ないですが、
今回食べたものが乾燥した芋のおやつだったため、より一層膨張するリスクもあり、
腸に流れなければ最悪亡くなる可能性をお話しした上で、緊急手術となりました。
お腹を開けてみると、、、
胃が拡張し、芋の形もはっきりと確認できます。また胃の粘膜が充血し赤くなっていました。
取り出したものは、
合計420g!!!!!(体重の13%!!)の乾燥芋!!(もちろん容器除く)
(※60kgの人なら7.8kg食べたことに相当)
全てを取り出した後に胃から小腸をみていくと全く芋が流れておらず、
一つも消化されていなかったため、結果的に手術をしていなければ命に関わる状態でした。
ちなみに、摘出後の胃は、
こんな感じに小さくなりました♡
命に関わる手術をしたにも関わらず、
入院中は、
『早くご飯ちょうだ〜〜〜い!』と催促が止まらないくらい元気に過ごし、
無事退院の運びとなりました⭐︎
食べ物ではない『異物』にはもちろん注意ですが、
食欲の秋とは言えど『食べ過ぎ』にはくれぐれもご注意下さいませ。
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