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2023.03.23院長ブログ
17歳の子の開腹手術
わんちゃんも猫ちゃんたちも以前に比べ
平均寿命が伸びてきたため高齢になってから手術を行う機会も
多くなってきました。
今回、お腹の中に『しこり』を見付けたため手術を行った
『ベル』ちゃんですが、過去に肺水腫を2回起こした既往歴と、
腎臓も年齢による機能低下を生じており、その中での手術となりました。
(術前の腎数値はBUN:119mg/dl Crea:2.5mg/dlと医療関係者が見たら
とても怖い数値と思います。。。)
術前から様々なパターンのシュミレーションを行い、
トラブルが生じた時にはすぐに対応できるよう入念に考慮した上での手術となりました。
『丁寧かつ迅速に!』『痛みを与えることない手術を!』をスタッフ全員で
心掛け、(今のところ)今年一緊張感のある手術室でした。
結果、スタッフの団結した協力と『ベル』ちゃんの頑張りもあり手術は無事成功しました!!
手術翌日の血液検査でも腎数値にほとんど変化が見られることもなく、
無事に退院していきました。
まだまだ元気に頑張りましょうね!!
ご高齢の子の手術に迷いがある様でしたらご相談下さい。
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栃木県小山市の動物病院
メルどうぶつ病院
メルどうぶつ病院は
小山市・野木町・下野市・結城市をはじめとする
何でも気軽に相談出来る地元密着型の動物病院を目指しています。
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2023.03.10院長ブログ
犬の避妊手術WEEK
毎日のようにわんちゃんやねこちゃんの避妊や去勢手術を実施していますが、
2月は猫ちゃんの避妊手術や去勢手術依頼を多く頂き、
3月に入りわんちゃんたちの手術依頼を多く頂いております。
ある週はわんちゃんの避妊手術が3日間連続入りました。
当院ではどこの病院さんよりも痛み止めをより一層使用し
手術を行うことで痛みを軽減していると自負しております。
そこで、せっかくなので3日間連続で避妊手術を行ったわんちゃんたちの
術後(5〜10分後)の様子を上げてみましたので、
これから手術をしようかな、という方はご参考にして下さい。
アンナちゃん
こまちちゃん
こなつちゃん(避妊手術+2本乳歯抜歯も実施)
お三方とも元気いっぱいで夕方には帰って行きました。
避妊手術は初回発情前〜遅くとも初回発情後までに
手術をする事で乳腺腫瘍の予防効果が高くなると言われています。
避妊手術に限らず、手術の決断が難しいと悩まれておられる飼い主様は
ご相談下さい。
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2023.03.06院長ブログ
腹腔内陰睾(潜在精巣)
去勢手術は陰嚢(袋)より精巣を2個摘出する手術となりますが、
まれに陰嚢内に精巣が2個確認できない子がいます。
精巣は胎児期にお腹の中で発生して、犬では3ヶ月齢、猫では2ヶ月齢までに
鼠径菅(腹部と太ももの間に走る管)を通じて陰嚢内に降りると言われています。
陰嚢内に精巣が2個降りていない状態が『潜在精巣』や『陰睾』と言われます。
潜在精巣は通常の陰嚢内の精巣と比較すると、
(手術をしない状態で)5歳齢以上になった時に
腫瘍化するリスクが数倍高くなるという報告が出ています。
そのため当院では目安として10ヶ月齢、遅くとも1歳齢になった際に
潜在精巣であれば手術をする事を推奨しております。
今回精巣が降りていないと来院された『ロン』ちゃん。
左の精巣は降りていましたが、右の精巣がどこにも見当たらないため、
超音波検査で確認するとお腹の中に小さい精巣を確認することができました。
麻酔をかけておなかを上から見た状態がコチラ、、、
超音波検査で確認した場所で開腹してみると、
こんな感じで腹腔内陰睾を確認することができました。
潜在精巣は正常精巣と比較しても大きくなっていないことが多いため、
上記写真を見ての通り、大きさが明らかに異なると思います。
お腹をあけての手術でしたが、いつも通りしっかりと疼痛管理を
行った結果、手術後5分後には元気一杯走り回り、
術後2時間後には満面の笑みでおうちに帰って行きました♡
去勢手術していないのにも関わらず、
『精巣がない!!』という子は一度ご受診下さい。
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2023.03.02院長ブログ
心臓が悪い子の膀胱結石
血尿や頻尿が見られる原因は様々ありますが、
膀胱結石が存在する場合には、その原因を取り除いてあげない限り
血尿や頻尿が改善することはありません。
より状況を悪化してしまうと結石が尿道を閉塞させ
おしっこが出ないということにもなりかねません。
今回膀胱結石の手術をした『あずき』ちゃんは、
半年前から膀胱結石の存在は確認していたのですが、
心臓の調子が悪かったため、僕自身も飼い主様も麻酔リスクへの
懸念があったため躊躇していました。
しかしながら、何度もトイレに行きたがる姿が顕著になり、
そちらのストレスの方がかかると判断し、手術に踏み切りました。
リスクに対する考えられる対策を最大限に想定し、麻酔手術にのぞみ
取り出した結石がこちら、、、
3cmを超える結石を摘出しました。
懸念されていた麻酔ですが、何の問題もなく
翌日には元気に帰宅してくれました。
(良かった良かった♡)
繰り返す頻尿や血尿などが見られる場合には、様子を見ずに早めのご来院を
お願い致します。
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2023.03.01院長ブログ
猫の関節炎治療薬に対する新薬(ソレンシア)発売されました
歳を重ねてくると多くの方が『腰が痛い・膝が痛い』などの症状がみられると思います。
僕も肩こり・腰痛持ちなのでその辛さは身に染みてよくわかります。
ねこちゃんたちも実は腰が痛かったり、膝や肘が痛いことをご存知ですか?
ある統計によると、10歳以上の猫の約7割、12歳以上の猫の約9割が
腰や膝・肘などに変形性関節炎を抱えていると言われています。
「うちの猫は痛くて鳴いてませんよ?」と思われると思いますが、
痛みを訴えて鳴くというのはよっぽど強い痛みのみとなります。
変形性関節炎の症状として多くみられるものとしては、
『ジャンプをしなくなる』『階段を上りたがらない(軽やかに上らなくなった)』
『高いところから降りるのを躊躇する』『高いところに上りたがらない』
『あまり動かない』『爪が伸びるようになった(グルーミングしなくなる)』
『トイレを失敗するようになった(トイレじゃないところでおしっこしちゃう)』etc…
などなどの症状で現われることが多いといわれています。
また、別の論文では
『関節炎の症状があるにも関わらずそれに対する治療率はわずか3%程度』
とも言われています。
つまり、明らかな痛みや元気消失・食欲不振を猫ちゃんが訴えていないため
動きが悪かったり、よく寝ているのは「年齢によるものが大きいのだ」と
思われてしまい現実的に治療を掛けられている子の割合が少ないということになります。
今までの治療では、関節に対する『痛み止め』や『サプリメント』のみでしたが、
今回新たに発売された『ソレンシア』は、関節炎に伴い分泌される物質を
阻害することにより関節の痛みを緩和するお薬となっています。
関節炎の多くは年齢を重ねてからみられる疾患ですので、
腎臓病など持病を持っている子が多いと思いますが
腎臓などへの安全性は高いといわれている薬剤となります。
また、月に1回の注射薬となりますので、内服などは必要なく
お薬を嫌がる猫ちゃんにとっても確実に投与が可能となります。
上記の症状などが見られる場合には、一度ご相談下さい。
ワンちゃん用の関節炎薬である『リブレラ(犬用)』に関しては、
国内製造販売承認の認可を受けましたので、近いうちに
発売されると思います。関節炎に苦しむわんちゃんたち、
もう少しだけお待ち下さい。
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2023.02.15院長ブログ
犬の避妊手術+デベソ+乳歯抜歯
動物病院で最も多く行われる手術の一つである『避妊手術』。
昔から行われている手術であり、病院さんによっては
日帰り〜2泊3日の入院くらいで行われていると思います。
避妊手術も去勢手術も当たり前のように行われていますが、
実はこの手術結構痛いんです。
僕自身が痛いの大嫌い!なので、動物たちにも避けられる痛みは極力
軽減できるように心掛けています。
当ブログで以前から何度も記載している『疼痛管理』をしっかりと行うことで、
痛みのほとんどない手術を心掛けています。
今回、避妊手術&臍ヘルニア&乳歯遺残を同時に行った『むむ』ちゃん。
乳歯遺残抜歯も痛い処置の一つとなるため、
しっかりと痛みをコントロールしてあげないと術後うずくまって動かなかったり
2〜3日間ご飯を食べなくなったりしますが、、、、、、、、、、
当院で手術をして術後5分後の様子です。
まだ麻酔から覚めて間も無いのでややフラつきはありますが、
すでに目つきもしっかりとしています。
この後しっかりと目も覚めて術後3時間後には元気にお家に
帰って行きました😁
1週間後の抜糸では避妊&臍ヘルニアの術部も
綺麗になりました。
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2023.01.27院長ブログ
心臓が悪い子の乳腺腫瘍手術
わんちゃんでも猫ちゃんでも早期の避妊手術の実施が
乳腺腫瘍のリスクを軽減させるとの報告がでています。
早期の避妊手術でも乳腺腫瘍を絶対予防できると断言は
出来ませんが、限りなく0%に近付けることが出来ます。
わんちゃんであれば、1回目の発情前が理想であり、
猫ちゃんであれば7ヶ月齢までの避妊手術をお勧めしています。
今回、胸にしこりがあるとの主訴で来院された『アメリ』ちゃん(11歳)。
乳腺腫瘍の疑いで手術を行う予定でしたが、聴診をすると心雑音が( ̄Д ̄;)
麻酔を掛けるにあたり、『どの程度心臓が悪いのか』『麻酔を掛けても大丈夫なのか』の
検査を事前に行い、慎重に麻酔を実施致しました。
卵巣子宮が残存している場合、今後子宮卵巣の病気になる可能性があるため
乳腺腫瘍と子宮卵巣を同時に切除する手術を行いました。
点滴量や疼痛管理に用いる麻酔量などを微調整しながら手術を行なった結果、
術後の覚めも非常に良く、痛みを感じることなく元気一杯でした。
心配されていた術後の心機能や腎機能の低下はなく元気に
当日日帰りでお帰りになりました。
1週間後の抜糸でも傷も問題なく癒合し、
乳腺腫瘍も良性であり無事に取り切ることが出来ました。
身体にしこりを見付けた場合には早目の受診をお願い致します。
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2023.01.26院長ブログ
それって『イボ』ですか?
イボがあるんです。との主訴で来院された場合、
中高齢のわんちゃんたちの皮膚表面にみられ、
表面がやや凸凹とした花が開いた様なデキモノに関しては
多くの場合には『脂腺腺腫』や『脂腺上皮腫』といったできもので
あることが多いです。
小さくコリコリとしてて大きさが変化しないものに関しては、
良性の事の方が多いのですが、あくまでも検査をしないと分かりません。
今回、手術を行なった『ランディ』ちゃんですが、
数年前から前足にイボがあり、
『少しずつ数年かけて大きくなってきた』こと、
『たまに出血などが生じる』ことなどがあったため、
腫瘤の摘出を行いました。
摘出前の腫瘤
腫瘤も無事に取りきれ、傷も1週間で問題なく綺麗になりました☆
術前も術後も元気いっぱいです。
頑張ったご褒美に『おやつくれ〜!』と催促が
止まらない『ランディ』ちゃんなのでした。
デキモノやイボを見つけた際には
様子は見過ぎず早目のご来院をお願い致します。
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2023.01.09院長ブログ
新しい機器を導入しました
血液検査を行う際に『院内検査』と『外注検査』があります。
院内検査だと約30分で結果が出ますが、
外注検査だとどんなに早くても結果が出るまでに24時間はかかります。
・猫ちゃんの身体の中で炎症が起きていないかを判定できる『SAA』
・甲状腺ホルモンを測定できる『T4』(甲状腺機能亢進/低下症)
・副腎皮質機能亢進/低下症を測定できる『コルチゾール』
・門脈シャントや門脈低形成などの可能性を疑う指標の『総胆汁酸』
など今までは検査をしてから結果は後日でしたが、上記の機器を
導入したおかげで即日結果が出るようになり、
治療や判断がすぐに出来るようになりました!!
病気にならないのが一番ですが、何かありましたらご相談下さい。
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2022.12.14院長ブログ
胃腸炎が多いです
寒くなり、人医療でも胃腸炎が多いとのことですが、
動物たちの業界でも胃腸炎ラッシュがものすごい勢いでみられます。
(12月に入り一時期よりもピークは過ぎたような気がしますが…)
『吐き気』『下痢』『吐き気と下痢』『消化器症状はないけど食欲のみ無し』などの
症状を訴えて多くの子が来院されています。
胃腸炎かと思いきや『肝臓や腎臓』・『膵臓の病気』、『異物』などなどでも上記症状が出る為、
改善されないようであれば、検査を行い鑑別が必要となってきます!!
今回、吐き気が酷く食欲がないとのことで来院された『らんまる』さん。
(しんど過ぎてテンションが落ちてます)
誤食などの可能性もないとのことから、まず胃腸炎の治療を行いましたが、
一向に症状が改善せず、翌日も来院されました。
あまりにも症状がひどい為、血液検査や超音波検査など各種検査を行い、
重度胃腸炎と診断された為、入院下での治療が必要と判断されました。
入院治療により吐き気も消失し、みるみる元気になりなり、
経過で来院された時には、下記写真のように顔付きもすっかり良くなってくれました(^_^)
吐き気が治らない場合などでは、脱水症状なども生じ
より一層状態の悪化が起こります。
吐き気が続く場合には様子を見過ぎることなく早目のご来院をお願いします。
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