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2016.01.28院長ブログ
猫の腸管内異物
前回のブログでも書いたように、様々な原因で嘔吐は起こります。
異物(食べ物でないもの)で嘔吐がみられる場合、レントゲンで写るような物が原因で
嘔吐が起こっていれば『診断』は非常に楽ですが、動物たちが食べる異物の多くは
レントゲンに写りません(w_-; ウゥ・・
今回の症例も嘔吐があり食欲不振との事で来院され、レントゲンを撮っても全く
写っていませんでした。
血液検査等でも嘔吐を引き起こすような異常値は見られなかったため、
超音波検査(エコー検査)を行うと異物を疑う所見が見られ開腹手術となりました。
元々、腎臓に疾患を抱えている子であった為、麻酔を行う事で腎機能を悪化をさせる
可能性がありましたが、『少しでも腎臓に負担を与えない』薬剤を選択し麻酔を行い、
無事、手術にて異物を取り出せました☆(手術写真は下に載せてあります)
術後も腎臓数値の悪化は見られず、嘔吐もなくなり、食欲も回復してくれました。
異物の多くは、飼い主さんが気付いていないうちに口にしている事が多いです。
『これは食べないだろう』の意識から『これも食べるかも』への意識改革を
持って頂き、動物たちの手の(口の?)届かない所へしまったり、片付けるように
して下さいね。
この下は手術写真になります。(苦手な方はみないでね)
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小腸にこんな感じで異物が詰まって
取り出して、、、
縫合し漏れが無い事を確認して終了!です。
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栃木県小山市の動物病院
メルどうぶつ病院
メルどうぶつ病院は
小山市・野木町・下野市・結城市をはじめとする
何でも気軽に相談出来る地元密着型の動物病院を目指しています。
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2016.01.24院長ブログ
腹腔内腫瘤手術
寒暖の差が激しい気候により、『下痢や吐き気』の症状での来院が
増加してます。そのような症状がありましたらお早めにご来院ください。
『吐き気』の原因は様々であり、この時期に多い
『急性の胃腸炎』をはじめとして、『誤飲等の異物』、『腫瘍性』、『内蔵系の病気』etc…
今回の症例は下痢・吐き気がみられ、来院時に触診したところ下腹部に大きな腫瘤があり
腫瘍の可能性があったため、開腹手術となりました。
飼い主様に手術前にCTを撮りに行って頂いた結果、膣から発生している
腫瘍という事が判明し、また、尿管(腎臓から膀胱に尿を運ぶ管)を
巻き込んでいたことが分かり、
場合によっては骨盤を開けなければいけないかもしれない手術。。。
難易度が高く、時間がかかる可能性があったため他病院の先生方含め3人体勢で
診察終了後に手術を行うことに。
お腹を開けてみると、腫瘤と他臓器が癒着(くっついている状態)をおこしており、
また、膀胱に通っている血管や神経、尿管なども巻き込まれていたため、
非常に神経を使う手術でした。(手術中の写真は最後に載せてあります)
20時15分からはじまった手術は最終的に23時45分までかかり、麻酔が覚めた時には
日付が次の日に(。・ω・。)
術後の排尿障害や膀胱の神経麻痺などもみられず、元気に回復してくれたので一安心です☆
麻酔の管理や手術なども含め、一人ではなかなか大変だと思われる手術でも
他病院の先生方と協力し、出来うる限り対応させて頂きたいと思っておりますので、
手術や診察の事などで何かご不明点などがありましたら、お気軽にご相談下さい。
手術写真が載せてありますので苦手な方はこの下をみないようにしてください。
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2016.01.16院長ブログ
うさぎの避妊手術
以前のブログでも書きましたが、うさぎさんの麻酔は犬猫の麻酔以上に
気を使います。
うさぎさんの麻酔で慣れないとなかなか難しい技術の一つとして
『気管挿管』があります。
(気管挿管とは、医療ドラマやドキュメント等でみた事があるかもしれませんが、
手術中に気道を確保して、麻酔の維持や呼吸の確保を行う為の行為の一つとなります。)
うさぎさんは口が大きく開かず、気管挿管はなかなか難しい手技となるのですが、
昨年、日本でもうさぎ専用の喉頭マスクである『V-gel』が発売され、
気道の確保が出来るようになり以前よりも麻酔のリスクを減らす事が出来るようになりました。
今まではうさぎさんの麻酔では呼吸を止めないような麻酔薬を選択し使用していましたが、
大きな痛みを伴うような手術の際には、呼吸を止めてしまう可能性のある強い鎮痛薬を
安心して使用出来るようになりました。
そんな麻酔をしっかりと無事乗り切り避妊手術を行った『ねね』ちゃん。
本日は手術後の傷のチェックの予定でした。。。が、
自分でほとんど抜糸をしてしまっていたので本日、少し早い抜糸の運びとなりました(笑
うさぎさんの手術や麻酔のことで何かご不明・ご不安な事がありましたら
ご相談ください。
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2016.01.15院長ブログ
緊急性疾患続いてます。。。
例年程の寒さはみられませんが、朝晩が冷え込んでおりますので、
動物たちだけでなく、飼い主様の調子が悪くなっておられる方も多いようです。
くれぐれも大事に至らぬようご自愛下さい。
さて、年が明けて、寒くなるこの時期、やや外来は落ち着くかな〜
などど安易に考えていましたが、緊急性を要する外来や手術がバタバタ、と続いています。
元気にご飯も食べている状態では動物たちの変化はなかなか分からない事も多いのですが、
ここ最近の緊急性疾患をみていると、定期的な血液検査や健康診断等をしていれば
早期発見出来たな〜、と思わされる病気も少なくないような気がします。
(もちろん、急に発症するような病気もありますので一概には言えませんが)
動物たちも6歳を過ぎれば、中高齢といわれる時代ですので、
何か様子の変化があればお気軽にご相談頂ければと思います。
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2016.01.07院長ブログ
あけましておめでとうございます
2016年になって、早1週間。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年も、家族の皆様と動物たちが楽しい1年を過ごせていけるよう
メルどうぶつ病院スタッフ一同、精進してまいりますので
何か困った事などがありましたら、ご相談下さい。
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2015.12.30院長ブログ
2015年もありがとうございました
本日の午前診療を持ちまして、2015年の診療が終了致しました。
今年も1年、我々を信頼していただき多くの方々にご来院頂いたことに
感謝感謝の気持ちで一杯です。
『仕事は楽しんでやる!!』を信条に、毎日診察しておりますが、
楽しいことも多くある一方で、悲しい事や勉強させられることなど色々な事が
ありました。
日々精進・日々努力が尽きない仕事となりますが、飼い主様の笑顔と動物たちの
幸せのサポートが少しでも出来るよう、2016年も頑張りたいと思います。
2015年も1年間お世話になりました。
それでは皆様、良いお年をお迎え下さいね。
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2015.12.23院長ブログ
新たなエコープローブ導入!!
『エコープローブ』って何??
と思われると思いますので、日本語で分かりやすく言うと、
『探触子!!』
となります( ̄^ ̄)
。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
余計に分からんわ!!って突っ込みが入りそうですが、
エコープローブは、超音波機器で用いる装置の一つとなります。
今までは上記の二つでお腹の中と心臓をみていましたが、
お腹の中をより細かくみたり、ハムスターさんなどの小さい動物の超音波診断をする機会が
増えたため、より浅い部分をみるために新たにプローブを1本追加導入致しました!!
今まで見えづらかったところなどもこの新たなプローブを用いることで
より正確な診断が可能となりました☆☆☆
なかなか分かりづらい超音波の画像診断ですが、分かりやすく説明しておりますので
何かご不明な点がありましたら、お気軽にお声掛けくださいね。
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2015.12.18院長ブログ
犬の乳腺腫瘍
人と同様、乳腺がある動物では乳腺腫瘍になる可能性があります。
犬や猫においては早期に避妊手術を行うことで乳腺腫瘍になる可能性を
低く抑えられる報告があるため、子供をとらないのであれば、若齢での避妊手術を
オススメしています。
今回のワンちゃんは、急激に乳腺のしこりが大きくなってきたとの事で来院され、
お腹をみると外陰部にかかるように乳腺腫瘍が出来ていました。
乳腺腫瘍も含め、同時に4つの手術を行ったため、麻酔時間が3時間を超えましたが、
術後の覚めもよく、本日、無事抜糸となり元気な姿をみせてくれました₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
外陰部も一部も切除することになりましたが、傷もばっちり問題なく回復し、
腫瘍も完全に切除できたので、万万歳の結果となりました☆
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2015.12.11院長ブログ
うさぎの急性胃拡張
『昨日まで元気でごはんも食べていたのに
突然、ごはんを口にしなくなり、便もほとんどでず、ぐったりしている』
うさぎさんを診療しているとこのような主訴で来院されることがよくあります。
このような主訴だけでは様々な原因が考えられるため、一概には言えませんが、
『急性胃拡張』といった病気の場合、処置が遅くなると命に関わる病気の一つとなります。
通常のうさぎさんのレントゲンはこんな感じですが、
急性胃拡張になると、
胃が急激に大きくなり、血液循環が悪くなる事でショックを生じてしまいます。
このような場合は緊急的に麻酔をかけ胃を小さくする事が必要となります。
この病気は、「いかに早く処置をするか!!」が非常に重要な病気となりますので、
食欲不振がみられたら様子を見過ぎず、早目の来院をお願いします。
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2015.11.27院長ブログ
ブルドックの麻酔
手術依頼を頂く事が多く、連日のように手術や麻酔沈静下での処置が入っています。
どのような犬種や猫ちゃん、うさぎ、ハムスターでも麻酔をかけるときの緊張感は
ありますが、本日は、数多くいる犬種の中でも最も気を使うブルドックさんの麻酔でした。
夏場の飛行機でも航空会社がブルドックやフレンチブルドックなどの短頭犬種の預かりを
ご遠慮頂いているのは、興奮したりすると呼吸が出来なくなって最悪死亡するケースがあるからなんです!!
今回は手術前の検査で気管が非常に狭い事が分かり、非常に緊張する麻酔となりましたが、
麻酔前から酸素濃度を上げるため、酸素室に入れたり、手術の痛みで過呼吸にならないよう
疼痛管理を行ったり、etc…などなどを行い、無事に麻酔を終える事が出来ましたヽ(•̀ω•́ )ゝ
『フ〜〜〜ッ』っと安堵のため息をついた一方で、何事も無かったかのようにケロッと
周りを見渡す『大吉』ちゃんにスタッフ一同笑わされました。
そんな『大吉』ちゃん、生後3ヶ月のときは
こんなに小さかったのに、
6ヶ月の現在は、、、
こんなに大きくなりました!!
まだまだ大きくなりそうです。また抜糸で待ってるね〜☆
12月の手術依頼も埋まりつつあるので、手術ご希望日がある場合には
お早めにご連絡くださいね。
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