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2025.08.16院長ブログ
免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
貧血という言葉は一度は聞いたことがあると思います。
貧血の原因は様々ありますが、
自分の免疫細胞が自分自身の血液細胞を攻撃して赤血球を壊してしまう
非常に怖い病気があります。
この病気を免疫介在性溶血性貧血(IMHA)と呼びますが、
わんちゃんで稀にみられる病気であり、ねこちゃんではかなり稀に生じる病気となります。
様々な原因が引き金でこの病気が起こると言われますが、
原因のほとんどは『原因不明』であることが多く致死率も4割ほどの非常に怖い病気です。
今回、免疫介在性溶血性貧血(IMHA)と診断し、
一時期は輸血をしないと命に関わるレベルであった『まめ』ちゃん。
この病気に効果のあるといわれるステロイド治療を行うも全く反応がなく、
他薬剤に切り替えたところみるみるうちに元気になり無事に寛解することができました。
貧血の原因も様々あり、手術が必要になるものから
治療困難な血液の病気など鑑別は多岐にわたります。
今回の免疫介在性溶血性貧血(IMHA)も非常に怖い病気の一つですが
幸いにもお薬に良好な反応を示してくれ、元気になった姿をみて
本当に安心しました。
何かありましたらお気軽にご相談ください。
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栃木県小山市の動物病院
メルどうぶつ病院
メルどうぶつ病院は
小山市・野木町・下野市・結城市をはじめとする
何でも気軽に相談出来る地元密着型の動物病院を目指しています。
FIP(猫伝染性腹膜炎)治療を行っております。
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2025.07.19院長ブログ
難治性の尾皮膚炎
暑くなり、痒みやカサブタが出来ているなどの皮膚炎症状を訴えて来院する子が
多く見られますが、症状によってはより詳細な検査が必要になったり
なかなか治らない皮膚炎の子なども多く来院されます。
今回来院された『ソラ』ちゃんは、前の病院さんでお薬を処方されたがしっぽの
皮膚炎が段々と悪化しているとの症状で来院されました。
皮膚表面はひどく化膿しており、尻尾の先端は一部壊死して最悪『断尾』する
可能性も考えられました。
考えられる検査・治療を行い、飼い主様の献身的な自宅での処置があって
治療終了まで3ヶ月間を要しましたが断尾手術も行うことこともなく
治療を無事に終了することができました。
難治性の皮膚炎や繰り返される皮膚炎では費用のかかる検査が必要になることや
飼い主様による継続的な処置や内服投与が必要になることもあります。
現在の治療に対して他に何か出来ることがないのか、または
全然皮膚炎症状の改善がみられない、などの際にはご相談いただければと思います。
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2025.05.26院長ブログ
若齢犬の脱毛/皮膚が痒い
お久しぶりの投稿となります。
暖かく湿度が高くなると多くのワンちゃん猫ちゃんたちが
皮膚や耳が痒いという主訴で来院されます。
治療をしたが痒みの改善がみられないとのことで
セカンドオピニオンで来院されることが多いのですが、
今回、来院された『ちこ』ちゃんは脱毛と痒みを訴え前の獣医さんで
塗り薬を処方され塗っていたがどんどんと痒みが酷くなり
脱毛と赤みが全身に拡がってきた、とのことで来院されました。
全身の皮膚状態や脱毛の状態を細かく確認し、
各種検査を行い『若齢性毛包虫症』と診断が付いたため治療を開始しました。
1ヶ月後には、、、
痒みもしっかりと消失し、赤みの減退とともに
毛も少しずつ生えてきました。
最近は頻回にみる病気ではなくなりましたが、
痒みや赤みがみられ、拡がってくるなどの症状がありましたら
お早めの御受診をお願いいたします。
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2025.01.27院長ブログ
猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療寛解報告続々と
以前からブログで紹介させていただきておりますが、
当院では猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療を行っており、
比較的早期に治療開始が出来た猫ちゃんのうち、
現在のところ100%の子が寛解(治った状態を保てていること)になってくれています。
今回ご紹介させていただく『ノンタン』ちゃんも、
他院様にて余命1ヶ月と診断され飼い主様ご自身で当院を検索していただき
来院いただきました。
治療開始後からみるみるうちに元気になり
投薬終了後の3ヶ月間も再発することなく元気に治療終了となりました。
何度も記載しておりますが、猫伝染性腹膜炎の治療介入は
出来うる限り早めの治療介入が必要となってきます。
治療を検討させている際には早めのご相談をお願いいたします。
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2024.09.30院長ブログ
FIP治療後の去勢手術
以前のブログにも記載しておりますが、
猫伝染性腹膜炎(FIP)はどの年齢でも発症する可能性があります。
その中でも一番多くみられる年代としては2歳未満の若齢時が多いとされています。
中には避妊手術や去勢手術を行う前の年齢から発症してしまう子も珍しくありません。
今回、若齢時にFIPと診断され治療&経過を終えた『トム』ちゃん、
FIP治療もしっかりと乗り越えてくれ元気いっぱいになりすぎて
早く去勢手術をしてほしいとの依頼となりました。
去勢手術も無事に終え、手術5分後にはケージの中で飛び跳ねるくらい
元気いっぱいの姿をみせてくれました。
FIPの治療経過が問題なければ避妊・去勢手術を行うことに問題はないとされています。
FIP診断後から早く治療に入れた子は続々と元気になってくれていますので、
FIPと診断された場合にはお早めにご相談ください。
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2024.08.15院長ブログ
猫の落葉状天疱瘡
皮膚病といっても様々な症状があらわれることがあり、
痒みだけでなく、痛みや不快感を伴うこともあります。
今回ご来院いただいた『チロル』ちゃん。
半年以上前から、他院様にて治療をしているが改善がないとのことで
来院されました。
皮膚の状態より、免疫疾患である『落葉状天疱瘡』という疾患を疑い、
組織を採っての確定診断を行いました。
病理検査結果として『落葉状天疱瘡』であったため
それに準じた治療をかけた2週間後には、
すっかり皮膚も綺麗になり、元気も取り戻したとのことでした。
病気としては、これからも付き合っていく必要のある病気とはなりますが、
きちんと確定診断ができ、治療により体調が改善したことに嬉しく思います。
『皮膚病が改善しない』、または『何度も繰り返し悪化している』などの症状がありましたら
ご相談いただければと思います。
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2024.07.26院長ブログ
FIP寛解報告
今まで不治の病と言われたFIPですが、比較的早期の段階で治療を始めた子達の
ほぼすべての症例において良い経過を辿っていることに心から喜びを感じております。
ウェット(腹水)タイプFIPで来院された『シュガー』ちゃん、
他院様でFIPと診断され当院に来院されました。
前医での診断結果と当院での追加検査結果から、FIPで間違いないと
診断され、84日間の内服治療を頑張ってくれました。
内服後の経過においても問題なく過ごせており、
当院での治療は今回を以って終了となりました。
来院当初は、食欲も落ち4.9kgだった体重でしたが、
最終検査日には6.3kgまで成長するほどしっかりと食欲も出てくれました。
FIPと診断された場合には早めの治療開始が治療成功の鍵となります。
治療費は決して安いものではありませんが、早急な対応が必要となることを
重々ご承知いただければと思います。
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2024.07.01院長ブログ
FIP治療により寛解しました
猫伝染性腹膜炎(FIP)という疾患は、数年前まで
致死的な病であり、治療法はないといわれてきました。
近年、幸いにもFIPが寛解する治療法が確立され始めたおかげで
FIPにかかってしまった子達にも明るい希望の光が見えてくるようになりました。
FIP治療に使用される薬剤は各動物病院により様々な種類があるようですが、
当院ではイギリスでFIP治療薬として承認されている『GS-441524』を用いて治療を
行っております(お薬の詳細に関しては<『お知らせ』のFIP治療をおこなっております>をご覧ください)
治療薬は高価なものとはなりますが、猫ちゃんや投薬する飼い主様への安全性も高いため
安心して投薬していただけると思います。
FIPと診断されてから早期に治療をかけられた子達は
続々と良い経過をたどってくれています。
治療経過を知りたい!と仰られる飼い主様のお声を頂いたので、
先日治療経過を終了した『ルル』ちゃんをご紹介させていただきます。
84日間の投薬も頑張ってくれ、
経過時の採血も嫌がることなくとても頑張ってくれました☺
他院様からの紹介症例であったため、今後はかかりつけ病院様に戻って
いただくので今回が最後の当院での経過となりましたが、
お別れが寂しく感じるほどとても懐っこい良い子でした。
FIPが疑わしいと診断され、治療を望まれる場合には
早目の決断が必要となりますので、まずはお問い合わせいただければと思います。
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2024.05.20院長ブログ
誤食にご注意
『誤食』はよく聞く主訴の一つですが、
今回来院された『ひじき』ちゃん。
目の前で、
『シルバニアファミリー』を誤食をしたとの主訴で来院されました。
レントゲンを撮ってみると、
しっかりと猫ちゃんの陰影が映り込んでいます。
一部は小腸に流れていましたが、大部分が胃内に残留していることが分かったため、
吐かせる処置を行なった結果、無事に吐き出してくれました。
これが小腸に流れていた場合には小腸閉塞を起こしていた可能性が
高かったと思います。
催吐処置を行なった後は大分しょんぼりしていましたが、
手術でお腹を切ったり、内視鏡で取ったりすることなく
摘出できたのは本当に良かったと思います。
動物たちは、『何でも』誤食する可能性がありますので、
くれぐれもご注意いただければと思います。
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2024.01.17院長ブログ
指の間の腫瘤切除
デキモノ(腫瘤)は身体の様々な部位に出来、大きいものから小さいものまで
形や色味など様々なタイプがみられますが、
『経過観察で良い』『お薬で治る』『外科手術が必要』など様々なケースをお話しさせていただきます。
外科手術が必要となった際には、比較的簡単に取れる時もあれば、
拡大手術が必要でごっそりと組織を取らなければならないこともありますし、
腫瘤ができた部位によっては美容形成や生体本来の機能を損なわない様に
手術をする必要が求められることもあります。
今回指の間に腫瘤が確認され、だんだんと大きくなってきたとのことで
来院された『マロン』ちゃんですが、
できた腫瘤がコチラ…………
指の間いっぱいに腫瘤が形成されておりました。
事前の検査では、良性/悪性の判断がつきかねる結果であったため、
悪性の結果を想定した上で、
『取り残しなく切除する事』と『歩行に障害が出ない事』を考えて
手術をする必要がありました。
結果…
指と指の間、骨ギリギリで切除を行い、
腫瘤を無事に切除することができました(*´꒳`*)
…切除したは良いものの、
美容形成が求められる手術となるため、切除するよりも
綺麗に形成するほうが大変だと思われる手術でしたが、
手術直後は以下の様子となり、
10日後の抜糸の際には、以下の様な様子になってくれました(*´꒳`*)
(まだほんのちょっと炎症が残っている感じですね)
今では毛もしっかり生えて、どこを切ったか分からないくらいにまで
なってくれました。
もちろん、腫瘤自体も完全切除ができました。
飼い主様と動物のふれあいの中で、デキモノ(腫瘤)が確認された場合には
決して様子は見過ぎず、大きくなってくる様でしたら
少しでも早めのご来院をいただきますようお願い致します。
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