2021.01.28
『貧血』といっても様々な原因で起こりますが、
貧血の程度が重度であれば命のリスクがでてきます。
今回、「元気も食欲もない」と来院されたマメちゃんは、お外に
お散歩に出かける猫ちゃんでした。
散歩に出ると『ノミやマダニ』が寄生することがあり、今回の病気は
おそらくノミを介して移った『細菌感染症の可能性(ヘモプラズマ症)』を疑わせるもので、
身体をみると口腔粘膜は白く、皮膚は黄色になっており、血液検査を行うと重度に貧血を起こしていました。
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(上記の写真の紫色が『赤血球』でその中にある
ごく小さな点状物が『ヘモプラズマ』となります。)
治療前の貧血の数値は非常に重度でしたが、ヘモプラズマ症の治療を行うと
みるみるうちに元気になり、食欲もすっかり戻り体重が必要以上に増える結果となりました(^○^)
こんな元気になった『マメちゃん』でしたが、先天性のかなり大きめな臍ヘルニア(いわゆるでべそ)を
持っており、必要以上に戻った体重により「ボッコリ」とした『でべそ』となってしまいました(T . T)
このままの状態だと腹腔内脂肪が飛び出るだけでなく、腸が出てくる危険性もあったため
ヘルニア孔を塞ぐ手術(一緒に去勢手術も)を行いました。
ポッコリ飛び出た臍ヘルニアも完治し、貧血も改善しすっかり元気になった
マメちゃんなのでした⭐︎
※ヘモプラズマ症は何が原因で感染するかは未だよくわかっておりません。
原因の可能性として『ノミなどの可能性、喧嘩や親猫からの感染などなど』が考えられています。
この地域ではノミやマダニを付けて来院される猫ちゃんやわんちゃんがまだまだ多いため、
それらの予防もしっかり行うことを推奨いたします(^○^)
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栃木県小山市の動物病院
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