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犬の膀胱・尿道結石

2016.09.14

『おしっこがでません!!』

犬・猫・うさぎともこのような主訴で来院されることがあります。

様々な原因により、おしっこがでないケースがありますが、なかでも最も多い原因としては

『尿道の物理的閉塞』です。

簡単に言うと、『結石や結晶が尿道(ほとんどが男の子なのでペニスに)に詰まる』

ということです。

 

おしっこがしたくても出ない、、、

自分に置き換えて考えると、ものすごく辛い症状だろうなあ。。。()´д`()

と毎回診察の度に思うのですが、この症状が続くと膀胱が破裂したり、 腎不全になることで

死に直結してしまうので悠長な事は言ってられない恐ろしい状態なのです。

 

今回も朝からおしっこをしようとすると辛そうに鳴いて、

おしっこが出ていないという主訴でわんちゃんが来院されました。

早速、レントゲンを撮ってみると、、、

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膀胱内(黄色枠)にも結石が存在し、

尿道内に結石が2個詰まっていることが確認されました。(赤丸の所)

 

出来得る限り、尿道は切りたくないので、

まずは石を膀胱内に戻す処置をした上で(これが大変!!)、

再び膀胱から尿道に結石が落ちる可能性が高いために手術を行いました。

いざ手術で膀胱を開けてみると、ものすごく細かい石が多数存在し、

一個も取り残しが無いように手術を行い、術後のレントゲンでは、、、

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この通り!!石は全く無くなりましたv(。・ω・。)ィェィ♪

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(数えてみると90個以上ありました)

 

結石分析検査の結果、『シュウ酸カルシウム』という石だったため、出来てしまった石は

溶ける事が出来ないため、摘出手術が必要となるものであり、

今後もこの石を作らせないように処方食を食べていく必要があるということが判明。

 

入院中はとっても臆病に怖がっていたのにも関わらず、

なぜか膝の上に乗りたがり、怖いんだか甘えたいんだかよく分からない

『まめ太郎』くん。

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カメラが好きでないようで、なかなか目線をあわせてくれないのですが、

無事元気に退院していきました☆

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