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腹腔内腫瘤切除<スキンシップはとても大切>

2016.02.17

動物たちの体調がいつもと異なり元気が無かったり、下痢や嘔吐の症状が見られる。

食欲が無い、動きたがらない、、、etc…などなど色々な症状がありますが、

何の症状も見られないのに、身体の中で徐々に病気が進行しているケースなども

みられます。

先日手術を行った『ココ』ちゃんは、

DSCF6996

飼い主様がお腹を`なでなで`していたら『お腹にしこりがある!』と

気付き来院されました。

皮膚の腫瘤等であれば、皮膚表面にポコッとしているので比較的気付きやすいと思います。

しかし、今回のケースでは病院に来院された際にも明らかなしこりは見付からず、

超音波検査をした所、お腹の中に腫瘤があり、それが皮膚を持ち上げていたのでした。

DSCF6974

(手術前の写真ですが、どこが膨らんでいるのかも見た目じゃ分かりません)

超音波検査を行なっても、どの臓器由来のものか判別出来なかったため、試験開腹となり、

お腹を開けると10cmほどの腫瘤!!(手術写真は下に載せています)

腫瘤は色々な部位に癒着をおこしていたため、やや出血量が多くなった手術でしたが、

無事に手術を終える事が出来、元気に帰っていきました☆

非常に大きな腫瘤でしたが、本人の様子に変化もなく、血液検査でも全く異常値が

見られなかったため、ご家族様のスキンシップが無ければ余程の状態になるまで

気付かれなかったのではないかと思います。

 

動物たちの健康維持や病気の診断は我々、動物病院スタッフだけではなく、

飼い主様のご協力があってこそ病気の予防や早期発見の繋がると思っております。

何か、ご不安な点や気付いた事がありましたら、お気軽にご相談下さいね。

 

この下に手術の写真を載せますので、苦手な方は見ないようにして下さい。

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皮下に癒着した腫瘤

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大網に癒着

DSCF6979

 

残るは腹壁のみ

DSCF6984

無事に摘出!!

DSCF6988

写真だと4コマ漫画のように簡単ですが、組織に癒着を起こしていると

臓器を傷付けないように剥がすのが大変なんです。

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栃木県小山市の動物病院

メルどうぶつ病院

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