2022.10.8
どうぶつを飼っていると身体のあちこちにデキモノを見つけることがあると思います。
診察していると『よくこんな小さいの見付けたね〜』といったものから、
『なかなかのサイズ感がありますね。。。』といったものまで、様々な大きさのものを診察します。
今回、来院された『こむぎ』ちゃんは耳にカサブタがあると主訴で来院されましたが、
当初来院された際の大きさはわずか1mm!!
発見当時の年齢はまだ2歳であり、『炎症かな〜』なんて思いながら検査をしてみると、
『肥満細胞腫』という悪性腫瘍でした∑(゚д゚lll)
犬の皮膚肥満細胞腫は悪性度が高いため、完全切除を目指すならば、大きく切除しなければなりません。
腫瘍は耳に出来ており、理論上は耳の根本から切除する必要がありましたが、
僕自身も飼い主様もそれは望んでおりませんでしたので、
耳の形を出来るだけ残して腫瘍も取り残しなく切除することを目標に
手術を行うこととなりました。
手術時、腫瘤はやや増大してました。
今回の手術は、
・耳を軟骨ごと切除し、皮膚のズレを作る事なく手術を行うこと。
・腫瘍を取り残しなく切除すること。
が要求される手術でありましたが、
病理組織学的にも無事に腫瘍も取り切れ、皮膚の形成もきれいに行うことが出来ました!!
軟骨も切除したためやや耳の形は変わりましたが、
見た目的にもほとんど外見が変わることなく切除できたと思います。
どのようなデキモノであっても経過を見過ぎず、検査を行うことが推奨されますので、
『しこり』を見付けた際には早目のご来院をオススメ致します。
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栃木県小山市の動物病院
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