2017.11.26
以前にもブログで取り上げていますが、
避妊手術をしていない雌犬の場合、10歳を越えると
子宮に膿がたまる子宮蓄膿症になる確率は66%以上との報告があります。
ここ最近では寒くなり子宮蓄膿症になって来院され緊急手術を行う
ワンちゃんたちが多くなっています。
『オリモノ』出る開放型の場合には飼い主様が早めに気付きやすいのですが、
出ないタイプの閉鎖型の場合には重症化しやすく、下痢や吐き気などの
症状が出るだけのこともあります。また、膿を含んだ子宮が破裂すると、
細菌性腹膜炎を起こし、亡くなる事もあります。
今回、来院されたワンちゃんは3日前からお腹が膨らんできたとのことで、
検査を行うと、腹部スペースの半分以上を占めるほど子宮が膨らんでおり、
いつ破裂してもおかしくない状況でした。
緊急手術を行い、取り出した子宮の重さを測ると「450g」
手術前の体重が2.6kgから手術後は2.2kgまで減っていました。
術後はお腹がぺったんこになったと同時に、血圧の低下や循環不全も生じ、
夜中を通じて徹底的な管理が必要となりましたが、
数日の入院を経て、
元気な『ミルク』ちゃんになってくれました☆
「避妊手術や去勢手術はなんでするのか?」
と聞かれる事もありますが、子供を取らないのであれば、
性ホルモンに関連した病気を防ぐためであり、命に関わる病気を
予防するための手術です。
「若いうちに予防手術をしておけばよかった。。。」
性ホルモン関連性の病気になってから飼い主さんが必ず仰る言葉です。
もう一度、避妊・去勢手術に関して考えていただければと思います。
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