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子宮蓄膿症

2016.09.15

未避妊の女の子であれば、(一般的には中齢以降から)わんちゃんでも、ねこちゃんでも

この病気にかかる可能性があります。

文字通り『子宮に膿が溜まる病気』の事を指します。

陰部から膿がドロッと出てくる状態であれば異常と気付くのですが、

子宮蓄膿症になっていても陰部から膿が出て来ないケースもあり、こちらの

方がより重篤な状態になりやすく、命を落とすケースもあります。

 

どんな病気においても言えるのですが、

『食欲が落ちている』、『下痢や吐き気がある』、

といったような症状をこの病気からも表すこともあり、

日に日に症状が悪化している場合には特に注意が必要とされます。

身体の中で『膿』がどんどん増殖していくため、症状に気付いたら早目の段階で

手術や処置を行う事が必須となります。

 

動物病院では、『1ヶ月前から様子がおかしい』『1週間前からご飯を食べない』

『数日前から状態が悪く、ぐったりしている』などの症状で来院されるケースが

比較的多くみられます。

あまりにも悪化し、いわゆる『手遅れ』の状態になる前に早期受診をお願いします。

我々獣医師の判断はもちろん重要ですが、飼い主様の判断も非常に重要なのです。

 

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さて、今月に入り救急疾患が多く続きます。

前日から陰部より膿が出ているわんちゃんが来院されました。

未避妊の女の子であったため、子宮蓄膿症を疑う状態ではありましたが、

まだわずか2歳。まだ早いよな〜、、なんて思いながら

腹部に超音波を当てると、子宮全域に膿を思わせる像が見えたため、

外来が終了してから、緊急で手術を行いました。

 

まだ若い事もあり、術後の回復も早く、無事元気に退院していきました。

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なが〜い睫毛で可愛らしい「シュシュ」ちゃんです。

 

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