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猫の腸管内異物

2016.01.28

前回のブログでも書いたように、様々な原因で嘔吐は起こります。

異物(食べ物でないもの)で嘔吐がみられる場合、レントゲンで写るような物が原因で

嘔吐が起こっていれば『診断』は非常に楽ですが、動物たちが食べる異物の多くは

レントゲンに写りません(w_-; ウゥ・・

今回の症例も嘔吐があり食欲不振との事で来院され、レントゲンを撮っても全く

写っていませんでした。

血液検査等でも嘔吐を引き起こすような異常値は見られなかったため、

超音波検査(エコー検査)を行うと異物を疑う所見が見られ開腹手術となりました。

 

元々、腎臓に疾患を抱えている子であった為、麻酔を行う事で腎機能を悪化をさせる

可能性がありましたが、『少しでも腎臓に負担を与えない』薬剤を選択し麻酔を行い、

無事、手術にて異物を取り出せました☆(手術写真は下に載せてあります)

術後も腎臓数値の悪化は見られず、嘔吐もなくなり、食欲も回復してくれました。

 

異物の多くは、飼い主さんが気付いていないうちに口にしている事が多いです。

『これは食べないだろう』の意識から『これも食べるかも』への意識改革を

持って頂き、動物たちの手の(口の?)届かない所へしまったり、片付けるように

して下さいね。

 

この下は手術写真になります。(苦手な方はみないでね)

 

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小腸にこんな感じで異物が詰まって

 

 

 

DSCF6794

取り出して、、、

DSCF6795

縫合し漏れが無い事を確認して終了!です。

DSCF6798

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