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縫合糸(犬・猫・うさぎの手術)

2014.09.6

こんにちは。

栃木県小山市の動物病院、メルどうぶつ病院、院長の國分です。

さて、問題です☆

避妊・去勢を始めとする手術で欠かせないものは一体何でしょうか??

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正解は!

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器具やら麻酔やら人手やらetc…。そう!正解は一つには絞りきれない程沢山あります☆(なんだそりゃ)

その中でも手術に欠かせない道具の一つとして『糸』が挙げられますが、手術ではどんな糸を使っているか知ってますか??

一昔前であれば、絹糸(シルク)を使って手術をする事がほとんどだったそうですが、今では絹糸を用いて手術をする先生は少なくなったようです。それは何故か?

絹糸のメリットとして『結び目がほどけにくい』、『手袋をしてても糸が滑りづらい』、『原価が安い(数十円程)』などが挙げられますが、デメリットとして身体の中に生涯『異物』として残ってしまうということが挙げられます。

また絹糸は編み糸ですのでその中に細菌が入ってしまうと免疫細胞が入って行けず、術後傷が化膿してしまったり、異物反応を起こす原因となることもあるのです。実際今までにも他院さんで絹糸を用いて手術をして、その後異物反応を生じてしまった子もいました。

近年、当院を含む多くの病院さんでは吸収糸を使い手術をしている病院がほとんどだと思います。吸収糸はその名の通り2〜3ヶ月で身体に吸収されなくなってしまうので、異物反応などは起こしにくいと言われており、動物たちに優しい糸となっています。

ただ唯一のデメリットとしては値段が非常に高い事が挙げられます。。。

糸一本でどのくらいすると思いますか?

当院で用いている糸も1本1000円くらいの糸を使っています。一セット1000円でなく1本ですので大きい手術になればなるほど、糸だけでもかなりの金額となります。

安いものを使って後々動物たちにしんどい思いをさせる可能性があるなら、値段が高くてもリスクを軽減する方がよいと思ってます。

手術は高いなあ〜と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、糸をはじめとする原価もそれなりに掛かっている事をご理解頂けたら有り難いです。

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栃木県小山市の動物病院

メルどうぶつ病院

HP:http://www.meru-ah.com

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