2019.08.30
避妊・去勢手術は日常的に行っている手術のひとつですが、
飼い主様から『避妊・去勢手術はしたほうが良いの?』とよく聞かれるため
改めてにはなりますが、避妊・去勢手術のメリット・デメリットに関して
記載したいと思います。
利点として、
男の子の場合
・ホルモン関連性の病気の予防
(ex.前立腺疾患、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫など)
・精巣腫瘍など
女の子の場合
・乳腺腫瘍のリスク減少(猫においては9割以上が乳がん)
・子宮蓄膿症などの子宮卵巣の病気の予防
避妊手術の時期と乳腺腫瘍の予防効果では以下のデータが出ています。
犬の場合
犬の場合、2.5歳を過ぎてからの避妊手術は乳腺腫瘍の予防効果はほとんどないとされています。
猫の場合
以上の様なデータが出ておりますので当院では6〜7ヶ月位での避妊手術を推奨しています。
デメリットとして、
・去勢・避妊手術を行うと太りやすい体質になる
・全身麻酔が必要になる
日々行なっている手術ではありますが、麻酔のリスクを少しでも減らし、
元気にお返しすることは決して簡単ではないと思っています。
この子、この子の家族にとっては『一生に一度の手術』であり、
元気にお返しできるよう麻酔・手術法、痛み止めなど日々考えながら手術をしています。
当院では避妊・去勢手術は基本的に日帰り手術であり、
夕方がお返しの時間となるため、手術時に痛みを最大限に取ってあげることで、
飼い主様から「手術したのにこんなに元気なんだ〜!!」と言われることも
一つの目標としています。
今回のブログが『避妊・去勢手術をやるかどうしよう?』、
と迷っている飼い主様の考えへの一助となればと思います。
より詳しく相談したいという方はご来院いただければと思います。
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栃木県小山市の動物病院
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