2017.07.23
避妊手術や去勢手術の必要性はあるのか?と飼い主様に
聞かれることがありますが、『早期(若い内)の』避妊去勢手術には
精巣・子宮卵巣の病気の予防だけでなく、性ホルモン関連性(依存性)の病気を予防する
効果が認められているため、当院では推奨してます。
3ヶ月前に『胸にしこり』がみられてから、あっという間にしこりが
大きくなってしまったとの主訴でワンちゃんが来院されました。
しこりは想像以上に大きく、今にも破裂しそうな状態でした。
あまりにも大きくなっているため、摘出後に皮膚が寄ってくれるのか?
という不安はありましたが、やらねば悪化することしか考えられないため、
飼い主様と相談の上、手術の運びとなりました。
術前検査では腎臓の機能が落ちていることが判明。。。
手術を決めてから手術当日までの1週間で1cmも大きくなっているため、
手術は腎臓の保護も考慮しつつ予定通り実行しました。
3箇所にしこりを認めたため、計2時間超の手術となり、
懸念されていた皮膚も、`なんとか`寄せることができました。
(画面右のしこりは脂肪腫(良性)を疑うため切除せず)
大きな手術を乗り越えてくれた、『くりん』ちゃん。
飼い主様から「しこりを取ったら、うつ伏せで寝れるようになった」という
言葉からも分かるように、本人にとっても生活の質を下げるしこりだったため、
大きな腫瘍を取り除くことができ、本当に良かったと思います。
『しこり』がどんどん大きくなった場合や気になる場合には、
経過を観察しすぎず、『手遅れ』になる前に病院を受診してくださいね。
また、乳腺腫瘍などのホルモン関連性疾患は、早期の避妊手術を行うことにより、
発生率を下げることができると報告されています。
このことより、当院では早期の避妊去勢手術を推奨しています。
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栃木県小山市の動物病院
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