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心臓が悪い子の乳腺腫瘍手術

2023.01.27

わんちゃんでも猫ちゃんでも早期の避妊手術の実施が

乳腺腫瘍のリスクを軽減させるとの報告がでています。

早期の避妊手術でも乳腺腫瘍を絶対予防できると断言は

出来ませんが、限りなく0%に近付けることが出来ます。

わんちゃんであれば、1回目の発情前が理想であり、

猫ちゃんであれば7ヶ月齢までの避妊手術をお勧めしています。

 

今回、胸にしこりがあるとの主訴で来院された『アメリ』ちゃん(11歳)。

乳腺腫瘍の疑いで手術を行う予定でしたが、聴診をすると心雑音が( ̄Д ̄;)

麻酔を掛けるにあたり、『どの程度心臓が悪いのか』『麻酔を掛けても大丈夫なのか』の

検査を事前に行い、慎重に麻酔を実施致しました。

 

卵巣子宮が残存している場合、今後子宮卵巣の病気になる可能性があるため

乳腺腫瘍と子宮卵巣を同時に切除する手術を行いました。

 

点滴量や疼痛管理に用いる麻酔量などを微調整しながら手術を行なった結果、

術後の覚めも非常に良く、痛みを感じることなく元気一杯でした。

 

心配されていた術後の心機能や腎機能の低下はなく元気に

当日日帰りでお帰りになりました。

1週間後の抜糸でも傷も問題なく癒合し、

乳腺腫瘍も良性であり無事に取り切ることが出来ました。

 

身体にしこりを見付けた場合には早目の受診をお願い致します。

 

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栃木県小山市の動物病院

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