2020.08.14
うさぎさんの主訴で一番多く見られるものは何といっても、
『食欲不振』です。
軽度な症状を疑うことがあっても「様子をみてみましょう!」とは絶対に言いません。
うさぎさんは病気を隠す動物であるため
『元気がない』や『食欲がいつもより低下している』などは重症な病気の可能性もあります。
今回、食欲が落ちてるとの主訴で来院された『テト』ちゃん。
今までも食欲が落ちて来院されることは何度かありましたが、
今回の症状はいつもと「何か」違う印象。。。。。
当初の鑑別として『奥歯の過長』も考える状況でしたが、7歳になるまで一度も
歯の症状が出たことがなく、果たして軽々しく麻酔をかけて良いのか、、、と悩む状況。
他疾患を除外するため色々と調べさせてもらい、他の原因が見付からなかったため、
奥歯の過長の否定のため麻酔を掛け確認したところ、
下の奥歯が舌側に伸びていたため、
平坦に削る処置を行いました。
年齢も7歳を超えているためやや心配ではありましたが、麻酔直後から
カリカリご飯をしっかりと食べ元気に帰って行きました(*´∇`*)
他の病院さんで「奥歯が伸びている」と言われたから麻酔を掛けたけれども
結局伸びておらず、麻酔後により一層ご飯を食べてくれないなどの主訴で来院されることも
ちらほらあるのも現状で、血液検査を行うと腎不全や肝不全が原因であったこともあります。
当院の考えとしては明らかに奥歯が伸びている状況と確定的になるまで、
暫定的に麻酔を掛けることは致しておりません。
飼い主様のお話をお伺いしたり、硬性鏡(口腔内をみるカメラ)をみることで
すぐ分かることもありますが、
それ以外の場合には血液検査やレントゲンなどを行い、他をきちんと除外した上、
麻酔のリスクなどもご理解いただいた上で実施しております。
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栃木県小山市の動物病院
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